電通、本社ビル売却検討
電通東京本社|ロイター電
広告大手の電通グループは、東京にある48階建本社ビルを約3000億円(29億米ドル)で売却を検討している。
コロナウイルス感染抑制の取り組みの一環として、電通本社社員9,000人が自宅勤務実施、本社ビル売却の可能性を情報筋が水曜日伝えた。本社通勤中の社員は約20%にすぎない。
今月初め政府は東京と近隣の3都道府県で非常事態を宣言、その後他の数都道府県にまで拡大した。
情報筋によると、2002年に完成した本社ビル購入候補は数件あると伝えている。
電通は声明の中で、事業の総合見直しの一環として建物の売却を検討しているが、「まだ決定はしていない」と述べた。
情報筋は同社のパンデミックの影響による売上減に対して資産を削減し、現金を得ることを目指している、とみている。 電通はまた本社オフィスを縮小し、新しい所有者から建物の一部フロアを借りることで、現在の場所に留まることを計画している。
出典:ジャパンタイムズ(2021/01/21)