[NIKKEI Asia]三井不動産、東京築地市場の58億ドル再開発を主導
三井不動産、東京築地市場の58億ドル再開発を主導
敷地内には5万席のスタジアムや商業施設、ホテルなどを
2024年4月20日
東京–東京都は金曜日、東京・築地市場跡地の再開発事業に三井不動産主導のコンソーシアムが選ばれ、大型多目的スタジアムの建設を含む計画を発表した。
東京都は約20ヘクタールの敷地を所有しており、人気の観光名所であった魚市場(築地市場)が2018年に広大な豊洲エリアの敷地に移転以来、空き地となっている。
このコンソーシアムは、5万人収容のスタジアムのほか、商業施設、オフィス、ホテル、住宅の建設を計画している。 スタジアムは全天候型で、さまざまなイベントが開催可能。
このプロジェクトには他に、不動産・建設会社の読売新聞ホールディングス、トヨタ不動産、鹿島、大成建設などの企業が参加している。
競技場を含む大部分の施設は2032年度に完成し、再開発事業全体は2038年度に完了する予定。総事業費は約9,000億円(58億ドル)にのぼる見込み。
本市場移転後も水産物などの販売を続ける築地場外市場と連携し、食をテーマにしたエリアを整備する。
この地域は、国内外の消費者に地域の伝統的な食文化を宣伝するために使用されるとコンソーシアムは述べた。
展示施設も併設し、他のコンベンションセンターと連携して世界レベルのイベントの誘致を目指す。
医療機関と連携し、ライフサイエンスなどのイノベーションセンターを構築する。
ウォーターフロント近くには1,200人収容のホールも建設される。
この場所を交通の要所にする計画もある。
東京湾と隅田川に面した立地を生かしたフェリー港のほか、バスや自動運転車の専用アクセスポイントも整備する。
ヘリポートや空飛ぶ自動車の着陸地点も計画されている。
同地の再開発は長年注目を集めていたが昨年、2つの団体が再開発計画を提出した。
もう一方のグループの企画はマンガやアニメ、ゲームなどをテーマとしたものだったが、提案要件を満たしていないため落選となった。
出典: NIKKEI Asia “Mitsui Fudosan to lead $5.8bn redevelopment of Tokyo’s Tsukiji market“