IR整備法 19日に全面施行で閣議決定 カジノ制度や依存症対策など
政府は13日、特定複合観光施設区域整備法、いわゆるIR整備法のうち、国内でカジノを運営するIR・カジノ制度及び、ギャンブル依存症対策などを定めた条項を19日に施行すると閣議決定した。同法はこれをもって全面施行となる。共同通信が伝えた。
今回施行されるのは、カジノ管理委員会による免許を有する事業者が、ゲームで金銭を賭けても刑法の賭博罪を適用しないこと、依存症対策として国内客の入場は7日間で3回、28日間で10回に制限することなどが盛り込まれている条項。
特定複合観光施設区域整備推進本部事務局は、同法におけるIR・カジノ制度について、日本国内において賭博を犯罪としている刑法との整合性を判断するための考慮要素として、カジノ収益の社会還元を通じた公益の実現、カジノ収益の内部還元によるIR区域の整備を通じた観光振興、重層的/多段階的な依存防止対策などを根拠に、刑法との整合制は図れていると説明している。
政府は今年10月~来年4月、自治体からの整備計画申請を受け付け、最大3カ所を選ぶ。現在、表立ってIR誘致を進めているのは、大阪府・市、横浜市、長崎県佐世保市、和歌山県の4区域。