東京23区は+0.6%の3,869円/㎡で直近の最高値を更新 正味トレンドはポジティブを維持
三大都市圏・主要都市別/分譲マンション賃料月別推移
首都圏3月 前月比-0.3%の3,208円/㎡ 1都3県では平均築年数の若返りで軒並みプラス
近畿圏は続伸で直近のピーク時に迫る 中部圏では築古化によって弱含み
2021年3月の首都圏・分譲マンション賃料は、賃料水準が高い東京都での事例シェアが3ポイントほど縮小したために、前月比-0.3%の3,208円/㎡と小幅ながら4ヵ月ぶりに下落した。都県別で見ると、東京都では+0.8%の3,753円/㎡と2ヵ月ぶりのプラスを示した。また、神奈川県(+2.0%、2,374円/㎡)、埼玉県(+3.3%、1,764円/㎡)および千葉県(+3.0%、1,742円/㎡)では築浅事例が増加したことによってそれぞれの平均築年数が1年前後も若返っており、いずれもの上昇率も約2%~3%と比較的大きかった。
近畿圏では主要エリアでの強含みや大阪エリアでの事例シェア拡大により、前月比+2.0%の1,981円/㎡と引き続き上昇、昨年8月に記録した直近の最高値に迫っている。大阪府では築浅事例の増加も相俟って、+1.5%の2,185円/㎡と前月に引き続き上昇した。また、兵庫県では+1.6%の1,699円/㎡と3ヵ月連続で上昇して1,700円台に肉迫、前年同月比も4ヵ月ぶりにプラスに転じた。
中部圏では前月比-0.2%の1,782円/㎡、愛知県では-0.4%の1,827円/㎡と、平均築年数が1年程度進んだ影響から弱含んだものの、正味トレンド自体は堅調さを概ね保っている。