日本の不動産 投資家のお気に入り4種類
香港の不動産価格は非常に高額なため、香港では海外の不動産取引がますます盛んになっている。その中でも日本の不動産が人気で、4つのタイプが投資家に好まれている。日本の不動産への投資収益率は最大6%から14%であることに加え、日本での宿泊先確保、在留権、永住権が投資家を引き付ける元となっている。東京、大阪、京都などの不動産が香港に居ながらにして投資可能なのだ。
ジャパンハナ不動産は、日本の不動産売買を専門とする香港企業。同社CEOガラス・ウー氏は、過去4年間で、国内の海外不動産販売がより伸張している、と指摘する。そこには3つの主な理由がある。1つには香港の不動産価格が高額すぎることだ。100万香港ドル(約1,400万円)では不動産の購入は不可能なのである。一方海外への不動産投資なら100万香港ドルでの投資選択肢は数多くある。香港の投資デベロッパーではなく、海外のデベロッパーが香港を投資先のターゲットとしている。海外の不動産デベロッパーが香港に投資を進めてきたことが香港市場を押し上げる原因と見る。
最大6%~14%のリターン
ウー氏は、投資家の目標は投資リターンを獲得し、リスクを軽減することであると説明。香港の不動産を購入するために100万ドルを費やすより、日本の不動産市場を選択する方が賢明で、6%から14%のリターンが見込まれる。不動産価格の上昇は安定と見るのは懐疑的である。 2012年に日本の安倍晋三首相が就任後、円安が進み、日本の不動産は以前よりも投資により価値があるものとなったと彼女は指摘。
ウー氏は、香港の人々は10年前は英国、米国、カナダで不動産を購入に熱心だったと付け加えた。しかし、カナダの不動産市場は中国本土の投資家たちの購入により高騰、英国はデカップリングなどの問題に直面。そのため香港の投資家は近年、アジア太平洋地域、東南アジア、日本に注目を集め、投資の選択先となっている。
ジャパンハナ不動産は2015年に開業。過去4年間、日本では数多くの不動産取引が行われてた。顧客の50%は外国人で、残り50%は香港人と中国本土の投資家。 ウー氏のビジネス経験に基づいて、日本の不動産投資する香港の投資家を主に4つのカテゴリーに分類している(下記参照)。
3つの主要なイベントが市場の見通しを支えています
投資家ごとに目標が異なるため、顧客の要望に応じた提案を行うとのことで、東京、大阪、京都などで長期的なリターンを追求する投資家の方が物件を購入するのに適している。また北海道や福岡などでは30万〜40万香港ドルの取引で10%以上のリターンが得られるというメリットもあるが、地方都市のため評価が困難という点がある。
ウー氏は、3つの理由から日本の不動産市場について楽観的にみている。 1つは2020年東京オリンピック、2つは2024年から2026年にかけて3つのカジノがオープンすること。大阪、横浜、東京が選ばれる可能性が高い。そして2025年には大阪万国博覧会が開催が予定されている。それらは日本に大きな利益をもたらす。投資家はまず「レンガとモルタル」で資金をするのが賢明と考える。
投資家タイプ
長期投資: 5%から6%の安定した収益を求めるタイプ 不動産上昇に帰依
ホームステイ物件への投資: 高いリターンを求めるタイプ 不動産評価は迅速かつ転業可能、個人的な休暇にも利用可能
退職者: 安定した不動産の動きをも求めるタイプ 在留権または永住権を取得を求めるタイプ
デベロップメント投資: 投資とデベロップメント目的で建物全棟を購入するタイプ